
あなたは自分のことが好きですか?
どんなところに自信がありますか?
私は、イギリスで生活を始めた頃、
ネイティブ イングリッシュの
お母さん仲間の輪の中に入っていけなくて
自信喪失になったものでした。
自分に自信が持てないなんて、
虚しい気持ちになってしまいますよね。
+++++++++++++++++++
イギリスでは9月に新学期が始まります。
これから話すのは、なつかしい1年前の話。
次男の大学生活がはじまるとき。
彼は、
何とも変わった個性を持っていて・・・
学力優秀、スポーツ万能、
音楽センスにもたけていて、
ピアノは最上グレードを持っている。
見た目も決して悪くない。
これだけ聞くと、
女の子にモテても不思議ではないのだけど。
天は二物を与えず、
とはよく言ったものです。
彼、ファッションセンスが
全くないのです・・・
衣類の数は持ってても、
毎日同じような服を着てる。
コンタクトレンズを持っているのに
面倒だからと
昔からの黒縁メガネをかけている。
ヘアサロンに行っても
わかめちゃんカットになって帰ってくる。

もうすぐ家を出て、大学寮での新生活。
大丈夫だろうか・・・・
家族全員そろって
無言の心配をしていたある日、
見かねた長男がこう言った。
「大丈夫、僕にまかせて!」
親が言うのも何ですが、
tiktokに約10万人の
フォロワーを持つという、
ファッションセンスに溢れた長男。
先日ロンドンに遊びに行ったら
「あなた、あのtiktokの人でしょ?
一緒に写真撮って!」って
何度か声をかけられたと言う。
そんな長男は、
次男をショッピングに連れ出し、
頭から爪先まで
コーディネートしてくれました。
家に戻るとファッションショー。
買った服と既に持っている服と、
あれこれ組み合わせて着こなし特訓。
生まれ変わった自分の姿に、
次男は満更でもなさそう。
自分のルックスに自信が湧いてきた様子で、
ニコニコ笑顔のとてもいい表情。
自分に自信が持てる、
自分を好きになる、っていうことは
生きていく上でとても大切なこと。
それをしっかりと弟に教えてくれた。
いつもふわふわしている兄貴が、
いつになく頼もしく思えた、
とても嬉しい瞬間でした。
自分を好きになる。
自分に自信を持つ。
自分を大切にする。
そうすれば自然に
他人をいたわることも
できるようになっていくのでしょう。
Comments